ーーー誉、中学時代

 今日私は親友の亜美に、自分のマイノリティを話す。心は、男だということ。しかし、亜美の反応は最悪だった。

誉 「亜美。ちょっといい?二人で話したい。」
亜美「どうした。誉っち?好きな男でもできたか?」
誉 「その……。私実は、心は男なの。」
亜美「は?何その冗談、笑えない。」
誉 「冗談じゃない。本気。」
亜美「キモ。私達をそういう目で、見てたってこと?」
誉 「それは…………違う。」
亜美「何その間。キモいんだけど。」

その言葉が辛かった。キモい。それだけで片付けてしまう。そして突き放す。それがどれだけ辛いことか。その日亜美は誉の事を全員に言いふらし、イジメが始まった。
 何ヶ月かたった頃。誉の心は、限界に達した。誉は、ビルの3階から飛び降りた。一命は取り留めた。しかし、ニュースになり、イジメが公にされた。唯一の救いは、誉のマイノリティが公にならなかった事だろう。その事により亜美は、不登校になった。

ーーー過去、終