私、古織 姫には友達がいない。氷姫と呼ばれ恐れられている。冷たい態度と体温の低さ(関係ないか)が原因かと思われる。人をよりつけないオーラが私にはあるらしい。それは、私の過去に由来するのだろう。私は少し目立つ容姿をしている。その事が気に入らない内面ブスが、よく突っかかって来る。上にナンパは日常茶飯事。ハッキリ言って、自分の容姿は好きじゃない。学校では、高嶺の花だ。高嶺の花の割には、告白された回数は少ない。ざっと数えて十回ぐらいだろうか。毎日懲りずに話しかけて来る奴はいるが。そいつは、福来 慶というおめでたい名前だ。これでも女の子で、男勝りな奴だ。そこら辺の男子よりモテる。周りの奴らは、美男美女だと囃し立てる。まぁ私と話せるのは、慶しかいないからな。美男美女と言ってもどっちも女だが。慶にどんな風に思われているのか、ふと気になった。
姫「慶。私の事どんな風に思ってんの?」
慶「ん〜。可愛い。」
姫「そういう事じゃない。」
慶「どういう事よ。」
姫「もっと内面的なことよ。」
慶「繊細で優しい。それから、一人で抱え込みがち。頼るのが下手。ここぞという時に頼りになる。」
姫「悪口も、混じってたけど。」
慶「そういう姫はどうなの?私の事どう思ってんの?」
姫「些細な事にすぐ気付く。おもいやりがある。客観的。」
慶「おおー!何か照れくさいな。」
 一見仲よさげに見えるこの会話。慶がどう思っているのかは、ともかく私的には友達だと思っていない。よく話しかけて来る奴としか、認識してない。あの過去を慶に話す時は、来るのだろうか。
 五年前の事。私が中一だった頃。その頃友達だった綾の上履きが無くなる事件が起きた。ちなみに綾は男だ。綾はそれでも笑っていた。まぁ原因は私と仲いい事により、他の男子の怒りでも買ったのだろう。その頃は、本当にそう思っていた。綾が転校した頃だった。ある女子が、姫に言ったのだ。『お姫様を庇う王子様気取りの奴が居なくなって清々した。』
私はそれから心を閉ざした。それから他の友達も遠ざけた。私のせいで誰かが傷付かない様に。