海神の番

あやかし・和風ファンタジー

本郷アキ/著
海神の番
作品番号
1719368
最終更新
2024/03/04
総文字数
30,283
ページ数
26ページ
ステータス
完結
いいね数
2
ランクイン履歴

総合32位(2024/03/14)

あやかし・和風ファンタジー10位(2024/03/11)

ランクイン履歴

総合32位(2024/03/14)

あやかし・和風ファンタジー10位(2024/03/11)

 人の感情が見える不思議な力を持つ千花(24)は、新婚の夫から突然別れを切りだされた。

「俺と離婚してほしい。実は……運命の番と出会ってしまったんだ」

 運命の番──
 この世界を作ったのは大綿津見神という海の神様らしい。
 大綿津見神は一人の人間の女性を愛した。人間と契ることなど許さないと怒ったほかの神々が二人を引き裂き、大綿津見神を長い眠りにつかせてしまったのだ。
 大綿津見神が長い眠りから覚めると、人の世では百年の時間が経ち、女性はとっくに亡くなっていたのだという。
 悲しみに暮れた大綿津見神は、女性の魂を自らに取り込み一つになった。一人の身体に二つの魂。それは決して離れることはなく魂の番となったのだ。
 やがて大綿津見神の中で一つになった女性が子を産んだ。子は男で、やがて愛する女性に出会い、その相手を運命の番と呼んだという。
 神話から何千年の時を経て、世界人口は数億人となった。海神の血は薄まり、出会える数億分の一を探す者は誰もいない。
 だから、夫がその〝運命の番〟を見つけたなんて、冗談だとしか思えなかったのも致し方ないだろう。

 夫である基紀からの裏切り。
 傷ついた千花のもとに、自分を〝運命の番〟だと言う男が現れる。
 紫藤隼人は、国内の経済に多大な影響力を持つ紫藤グループのトップ。
 そして彼は海神の直系だと言う。にわかには信じられない話を聞かされた千花は、
夫からの裏切りを思い出し、番だなんて話はこりごりだと隼人を拒絶する。

 そんなとき、千花が夫から慰謝料としてもらったマンションに、元夫の〝運命の番〟が現れる。
 仕事も住むところも奪われた千花は、隼人に連絡を取る。

 傷ついた千花に、隼人は。
「俺は君と恋愛がしたい。夫婦はずっと長く共にいるんだ。嫌いな相手と何十年も一緒にいられないでしょう?」
 そう告げる。

 彼の手を取ることに決めた千花は──。





あらすじ
 千花は、突然、新婚の夫から突然別れを切りだされた。

「俺と離婚してほしい。実は……運命の番と出会ってしまったんだ」

 運命の番──
 それは決して離ればなれにならない魂の絆。

 傷ついた千花の元に、千花を〝運命の番〟だという紫藤隼人が現れる。
 見目麗しい外見をしている隼人に一途に愛を囁かれ、結婚を迫られる。
 夫からの裏切りで男を信じられなくなった千花は、隼人の手を拒むが──

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