桔梗の花檻〜捨てられた花嫁が軍神様の愛を知るまで〜

あやかし・和風ファンタジー

碧水雪乃/著
桔梗の花檻〜捨てられた花嫁が軍神様の愛を知るまで〜
作品番号
1719314
最終更新
2024/03/29
総文字数
4,789
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
いいね数
3
ランクイン履歴

総合92位(2024/04/05)

あやかし・和風ファンタジー35位(2024/04/27)

ランクイン履歴

総合92位(2024/04/05)

あやかし・和風ファンタジー35位(2024/04/27)

危険な〝魅了の異能〟を持つ寧々(ねね)に、突然舞い込んできた政略結婚。
その相手は『冷酷非道の軍神』と呼ばれる美貌の青年――四凶と恐れられるあやかし、饕餮(とうてつ)である紫苑(しおん)だった。

しかし。屋敷で寧々を出迎えたのは、婚儀にも姿を現さなかった旦那様の残した契約書だけで……。

【壱、私の許可なく外出する行為を生涯禁ずる】
【弐、私の許可なく文を交わす行為を生涯禁ずる】
【参、私の許可なく会話する行為を生涯禁ずる】

無慈悲なその言いつけを守り、使用人まがいのことをして過ごす日々。

けれども。
名ばかりの妻が、世間で『軍神を誑かした毒婦』『捨てられた花嫁』と呼ばれているのを知っている。
旦那様にはもっと良い人がいるはずだ。そう、美人で完璧な姉のような……。


そうして、結婚三年目の春。
旦那様が隣国との戦から帰還したと知り、寧々はとうとう離縁を申し入れることにしたのだが――。

「四凶と呼ばれる俺に怖気づいたか? 離縁は認めない。君が泣いて許しを乞おうとも」

冷酷無慈悲な旦那様は甘やかに目を細め、頑なに頷こうとはしなかった。

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