だから、私はそのまま........................
[匠海くんと帰れて嬉しかった]
匠海くんへの、
〝好き〟って気持ちが溢れそうな言葉を文字にした。
でも、素直に〝好き〟って書かないのは、
幼なじみの関係を壊したくないから。
そう思いながら、
じっと匠海くんを見つめると...........................
「........................、──か、」
聞こえてきたのは、
私が聞き取れないような声量の声。
そのまま立ち上がって、どこかへと行った。
「.........匠海くん?」
不思議に思って、
名前を呼んでみたけど、振り返りもせず。
そのまま、〝何か〟を持ってきた匠海くん。
〝それは何?〟
私がそう質問する前に........................