匠海くんはボールペンを持ってくれないけど。
ほんの少し、期待しながら、
匠海くんが書いてくれるのを待ってみた。
だけど........................
「........................っ、」
「...........................、」
続くのは無言の数分。
いつもと違いすぎる時間に耐えられなくって。
私は再びピンクのボールペンを持って。
[テストで、平均点以上取れて嬉しかった]
今度は、〝嬉しかったこと〟をノート書いた。
書き終わったあと、
ボールペンを持ったまま、匠海くんを横目に見たけど。
恐らく、ボールペンを持つ気配はない.........っ。