ライトに映し出された文字を読んだあと。
「..................っ、ぅ、」
私の目には自然と涙が溢れていた。
浮かび上がってきた、
匠海くんの強くて優しい文字に。
心がギュッと締め付けられるように痛くて。
辛くて、悲しくて、
現実を受け入れられない.........っ。
そんな気持ち。
〝楽しいこと〟や〝嬉しいこと〟はピンク色。
〝悲しいこと〟や〝不安なこと〟は水色。
最後に会った日、匠海くんは、
本来なら水色で書きたかったのかもしれない。
だけど、それをしなかったのは。
匠海くんも私と同じで、
〝幼なじみ〟って関係が壊れるのを気にしてたから。