感想ノート

  • 維麻ちゃんの病を知っても、維麻ちゃんと接する。
    そう心に決めても、つい“病人”が過ぎってしまうのは、やけにリアルでした。
    まだ中学生でできることも少なくて、もどかしくて、それでも彼女が大切だからと奮闘する和也くんの姿は、物語を追っている私ですらかっこいいと感じたのですから、きっと、維麻ちゃんには眩しく映っていたことと思います。
    そしてどれだけ元気に、わがままに振る舞っていても、苦しいことに変わりはなくて。
    “フェアじゃない”と嘆く維麻ちゃんに、胸が締め付けられました。
    だけど、お互いに“フェア”になれるように過ごした一晩は、これから先、維麻ちゃんよりも長く生きる和也くんにとって、永遠の記憶になるのだと思うと、なんだかロマンチックに感じました。
    素敵な物語を、ありがとうございました!

    碓氷澪夜 2024/04/04 09:16

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