俺は勝手に高野のことだから……きっちり後期が終わるその日、ギリギリまで付き合うものだと思い込んでいたんだ…。

もしかしたら……
『このまま付き合うの続けちゃおうよっ!』
なんて、言われかねない……とも、頭の片隅でちょっと思ってたくらいだった…。

それがこんなにもあっさりと……。
しかも、期限を残して、突然の終了を告げられるなんて……考えもしなかった……。

高野……どうして?
なんで……。

水族館の帰り、駅の改札口前で……高野と別れる際に……渡すタイミングを逃して、渡せずにいた高野への贈り物(プレゼント)が入った水族館の名前とそのキャラクターが印刷されたビニール袋が俺の部屋の隅に置いてある棚の上に置かれていた。

その袋を見つめながら……俺は高野と駅で別れた後からずっと、高野の言葉が頭の中でぐるぐると巡り続けていたんだーー……。