――……翌日。
ここはカンロギの町にある倉庫街。そしてティオルと捕虜三人がいる場所である。
現在ティオルはお腹を鳴らしながらルミカ達がくるのを待っていた。
(一応……必要な分の保存食は用意していましたが、もう既に底をつきました。ルミカ達は、まだこないのでしょうか?
このままでは自我を保つのが困難になってしまいます。……暇過ぎますしね。どうしましょう……この三人が今度目をさましたら話でも聞いてもらいましょうか)
そう思いながら三人の捕虜をみる。
★☆★☆★☆
「やっとカンロギの町に着いたわね」
ルミカはそう言い周囲を見渡した。
「そうだね。思ってたよりも大きな町だし、時間あったらみて歩きたいなぁ」
「メイミル、遊びに来た訳じゃないんだぞ」
そう言いパルキアは、ジト目でメイミルをみる。
「パルキア先生の言う通り、今は早くティオルさんに会いにいかないと」
「そうね……マルルの言う通りだわ」
セリアーナはそう言うと歩き出した。
「あっ、セリアーナ。勝手な行動したら駄目だと思いますわ」
そう言いシャルルカーナはセリアーナを追いかける。
そのあとを四人が追った。
★☆★☆★☆
ここはティオルの居る倉庫内。
現在ここにはティオルと三人の捕虜以外、ルミカとメイミルとパルキアとセリアーナとマルルゼノファとシャルルカーナがいる。
「ティオル様、手紙を読みました。ハルリアのことも……」
そう言いルミカは困った表情をした。
「私とカールがいながら……情けない」
「ティオルが悪い訳じゃないだろ。だけど……相変わらず自分勝手だよな」
ムッとしながらパルキアはそう言い無作為に一点をみつめる。
「なぜハルリアさんがマールエメスに向かったと思うのですか?」
不思議に思いマルルゼノファはそう問いかけた。
「調べていたこともマールエメスのこと、それに襲って来た者たちもマールエメスの者です。それを考えるとハルリアはマールエメスに向かったとしか」
「ティオルさんの言う通りですね。確かに、その考えは正しいと思います」
そうセリアーナが言うとマルルゼノファは首を傾げる。
「そうだとしても、なぜハルリアさんが一人で……こんな危険なことをするんですか?」
「……気質……血筋のせいでしょうか。ハルリアはハルリオン様に似ており黙っていられないようですので」
勿論これは嘘である。
それを聞きセリアーナとマルルゼノファとシャルルカーナは驚いた。
「ティオル様、言ってもいいのですか?」
「言っても問題ないでしょう。というか、いつかは知れてしまうことです」
「まさか……師匠という事は聞いていましたが」
戸惑いシャルルカーナはそう言った。
「師匠……ですか。恐らくハルリアは特別扱いされたくなかったのでしょう」
「ティオルさん、そうですね」
そう言いセリアーナはティオルをみる。
そして、その後も七人は話をしていたのだった。
ここはカンロギの町にある倉庫街。そしてティオルと捕虜三人がいる場所である。
現在ティオルはお腹を鳴らしながらルミカ達がくるのを待っていた。
(一応……必要な分の保存食は用意していましたが、もう既に底をつきました。ルミカ達は、まだこないのでしょうか?
このままでは自我を保つのが困難になってしまいます。……暇過ぎますしね。どうしましょう……この三人が今度目をさましたら話でも聞いてもらいましょうか)
そう思いながら三人の捕虜をみる。
★☆★☆★☆
「やっとカンロギの町に着いたわね」
ルミカはそう言い周囲を見渡した。
「そうだね。思ってたよりも大きな町だし、時間あったらみて歩きたいなぁ」
「メイミル、遊びに来た訳じゃないんだぞ」
そう言いパルキアは、ジト目でメイミルをみる。
「パルキア先生の言う通り、今は早くティオルさんに会いにいかないと」
「そうね……マルルの言う通りだわ」
セリアーナはそう言うと歩き出した。
「あっ、セリアーナ。勝手な行動したら駄目だと思いますわ」
そう言いシャルルカーナはセリアーナを追いかける。
そのあとを四人が追った。
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ここはティオルの居る倉庫内。
現在ここにはティオルと三人の捕虜以外、ルミカとメイミルとパルキアとセリアーナとマルルゼノファとシャルルカーナがいる。
「ティオル様、手紙を読みました。ハルリアのことも……」
そう言いルミカは困った表情をした。
「私とカールがいながら……情けない」
「ティオルが悪い訳じゃないだろ。だけど……相変わらず自分勝手だよな」
ムッとしながらパルキアはそう言い無作為に一点をみつめる。
「なぜハルリアさんがマールエメスに向かったと思うのですか?」
不思議に思いマルルゼノファはそう問いかけた。
「調べていたこともマールエメスのこと、それに襲って来た者たちもマールエメスの者です。それを考えるとハルリアはマールエメスに向かったとしか」
「ティオルさんの言う通りですね。確かに、その考えは正しいと思います」
そうセリアーナが言うとマルルゼノファは首を傾げる。
「そうだとしても、なぜハルリアさんが一人で……こんな危険なことをするんですか?」
「……気質……血筋のせいでしょうか。ハルリアはハルリオン様に似ており黙っていられないようですので」
勿論これは嘘である。
それを聞きセリアーナとマルルゼノファとシャルルカーナは驚いた。
「ティオル様、言ってもいいのですか?」
「言っても問題ないでしょう。というか、いつかは知れてしまうことです」
「まさか……師匠という事は聞いていましたが」
戸惑いシャルルカーナはそう言った。
「師匠……ですか。恐らくハルリアは特別扱いされたくなかったのでしょう」
「ティオルさん、そうですね」
そう言いセリアーナはティオルをみる。
そして、その後も七人は話をしていたのだった。