ここはティオルが泊まる宿屋の近くにある路地裏。その場所には大きな魔法陣が描かれ光っていた。
その魔法陣から人が数多く出てきている。
その少し先にはティオルが居て敵と戦っていた。
(クッ……目の前にみえているというのに敵が、ドンドン出て来ています。ですが、なぜこんなに敵の数が多いのでしょう?)
そう思いティオルは自分の眼前で血を流し倒れている者へ視線を向ける。その間も敵をかわし倒していた。
(紋章? いえ違いますね。魔法陣……それも奴隷として縛り付けておくためのもの。確か奴隷印だったはず。
そうなると全員じゃないかもしれませんが……そういう事ですか。
ああ嫌だ……使い捨てに……使われ……惨め死んでいく。なんで……こんなことをする)
ティオルは怒っている。だが、そう思うもののその気持ちを押し殺し冷静に目の前の敵を斬っていった。
(ですが公私混同は皆無です。今は目の前のことを遂行するだけ……ですが、この数をどうにかしませんと)
そう考えティオルは剣を肩に乗せるように構える。
《風纏い乱蛇斬り!!》
そう言い放った。その後、風の魔法を唱えると刀身を風が覆い包んだ。
それを確認すると即座に四方八方から向かいくる敵を蛇のように体をくねらせながら回転し乱雑に斬っていった。
敵たちは斬られながら風圧で吹き飛ばされる。
「フゥー……これで結構、減りましたね。あとは、あの魔法陣から現れる者たちだけ……」
そう言いティオルは魔法陣へと近づきながら敵を倒していった。
そして魔法陣の近くまでくるとティオルは地面に剣を突き刺し柄に手を添える。
《術解-異なるもの無の存在よ 対象物を消滅されたし!!》
そう唱えたあと剣が発光し地面に描かれている魔法陣が徐に消えていった。
「恐らくコッチに向かって来ていた敵は異空間で……ですが仕方ありませんよね」
そう言うとティオルは頭を下げる。
「さてと、コチラは終わりましたので……ハルリアの方へ向かいますか」
ティオルはそう言い倉庫街の路地裏へ向かい駆けだす。
★☆★☆★☆
ここは倉庫街の路地裏。
あれからカールディグスは向かいくる敵を倒していた。
(敵が減ってきた。これなら……)
そう思いカールディグスは気を緩めてしまう。とその時、敵の刃がカールディグスを襲い肩を斬りつけられる。
「ツゥ……」
咄嗟にカールディグスの体は動き敵を斬った。
「カール、何をしているのですか? 最後まで油断しないでください。ワタシは手を貸せないのですからね」
「申し訳ありません……気をつけます」
そう言いカールディグスは体勢を立て直し向かいくる敵を斬っていく。
(フゥー……一瞬、焦った。あの程度の怪我で済んだが……まだまだだな。
それにお前は……覚悟してオレの所に来たんだろ? それなら成長をみせてくれ…… オレは実戦でしか教えることができねぇ)
そう思い心配しながらハルリアはカールディグスをみていたのだった。
その魔法陣から人が数多く出てきている。
その少し先にはティオルが居て敵と戦っていた。
(クッ……目の前にみえているというのに敵が、ドンドン出て来ています。ですが、なぜこんなに敵の数が多いのでしょう?)
そう思いティオルは自分の眼前で血を流し倒れている者へ視線を向ける。その間も敵をかわし倒していた。
(紋章? いえ違いますね。魔法陣……それも奴隷として縛り付けておくためのもの。確か奴隷印だったはず。
そうなると全員じゃないかもしれませんが……そういう事ですか。
ああ嫌だ……使い捨てに……使われ……惨め死んでいく。なんで……こんなことをする)
ティオルは怒っている。だが、そう思うもののその気持ちを押し殺し冷静に目の前の敵を斬っていった。
(ですが公私混同は皆無です。今は目の前のことを遂行するだけ……ですが、この数をどうにかしませんと)
そう考えティオルは剣を肩に乗せるように構える。
《風纏い乱蛇斬り!!》
そう言い放った。その後、風の魔法を唱えると刀身を風が覆い包んだ。
それを確認すると即座に四方八方から向かいくる敵を蛇のように体をくねらせながら回転し乱雑に斬っていった。
敵たちは斬られながら風圧で吹き飛ばされる。
「フゥー……これで結構、減りましたね。あとは、あの魔法陣から現れる者たちだけ……」
そう言いティオルは魔法陣へと近づきながら敵を倒していった。
そして魔法陣の近くまでくるとティオルは地面に剣を突き刺し柄に手を添える。
《術解-異なるもの無の存在よ 対象物を消滅されたし!!》
そう唱えたあと剣が発光し地面に描かれている魔法陣が徐に消えていった。
「恐らくコッチに向かって来ていた敵は異空間で……ですが仕方ありませんよね」
そう言うとティオルは頭を下げる。
「さてと、コチラは終わりましたので……ハルリアの方へ向かいますか」
ティオルはそう言い倉庫街の路地裏へ向かい駆けだす。
★☆★☆★☆
ここは倉庫街の路地裏。
あれからカールディグスは向かいくる敵を倒していた。
(敵が減ってきた。これなら……)
そう思いカールディグスは気を緩めてしまう。とその時、敵の刃がカールディグスを襲い肩を斬りつけられる。
「ツゥ……」
咄嗟にカールディグスの体は動き敵を斬った。
「カール、何をしているのですか? 最後まで油断しないでください。ワタシは手を貸せないのですからね」
「申し訳ありません……気をつけます」
そう言いカールディグスは体勢を立て直し向かいくる敵を斬っていく。
(フゥー……一瞬、焦った。あの程度の怪我で済んだが……まだまだだな。
それにお前は……覚悟してオレの所に来たんだろ? それなら成長をみせてくれ…… オレは実戦でしか教えることができねぇ)
そう思い心配しながらハルリアはカールディグスをみていたのだった。