ここはリュコノグルの城下町の外でセルアラ草原。周辺には草花が生い茂り風に揺れている。
ここには、ルミカ、メイミル、パルキア、セリアーナ、マルルゼノファ、シャルルカーナ、三人の教師と三人の生徒がいた。そして、その近くには荷馬車がある。
あれからルミカ達とセリアーナ達は、ダギル学園長の話を終え各自一旦寮へ戻った。その後、旅の仕度を済ませるとここにくる。
因みに荷馬車はパルキアが御者として操り、ここまできたのだ。
そして現在、六人は荷馬車に乗る前に役割分担や色々なことの確認をしていた。
「みんな揃ったわね。それでは、いくつか確認します」
そう言いルミカは、この場にいる五人を順にみる。
「まずは各々の役割です……」
ルミカは淡々と話を進めていった。
役割は各自分担で行い、それらを交代でやる。それと御者は扱える者が交代ですることになった。
そして話し合いと確認が終えると各々荷馬車に乗りこんだ。
「……よく考えたら、マルルだけ男ね」
「そういえば、セリアーナの言う通りだわ。でも、私が居るから大丈夫よ」
「おい、何が大丈夫だって? それに俺は、ハルリアさんだけしかみていない」
そう言いマルルゼノファは、ムッとする。
そうこう話しているとパルキアが馬に指示をだし荷馬車は動きだした。
★☆★☆★☆
ここはカンロギの町の宿屋で、ティオルが泊まっている部屋である。
ティオルはハルリアから来た便箋を再び読み直していた。
(……なるほど隊長は、カールと二人でここにくるのですね。昨日……発ったという事は早くて明日の朝に着きます。何もなければ、ですが。
それにしても、あの二人が許嫁同士とは……。咄嗟に考えたにしても……微笑ましい。
隊長は気づいているのか……どうでしょうね。あの人も、ああみえて狸ですので)
そう思いティオルは微かに笑みをうかべる。……これは何か知っているようだ。
(それにしても相変わらず馬に乗れないとは……これから、どうするのでしょうか? まあ、カールが教えているので問題はないですね。
そういえば……ルミカとメイミルとパルキアもくるのでした。それだけではなく生徒も数名……隊長の予感は当たるだけに何も起こらなければいいんですけれど)
そうこう考えているうちに心配になってきた。
そしてその後も、タールベを監視しながら色々と思考を巡らせる。
★☆★☆★☆
ここはリュコノグルの城下町とカンロギの町の間にあるキメルディアの町。と云いたいが、その手前にあるセイレール湖だ。
ここにはハルリアとカールディグスがいた。因みにハルリオフは縄で縛られ近くの木のそばにいる。
そしてハルリアは現在、草むらに隠れ吐いていた。
その様子をカールディグスは離れた所で頭を抱えながらみている。
「これで何度目ですか?」
「ゴホッゴホッ…………そうは云うが……。お前の乗り方が荒すぎるからだ」
「……なるほど、それなら自分で騎乗しますか? それとも歩いた方がいいですかね」
そう言いカールディグスは、ジト目でハルリアをみた。
「そ、それは……ハハハ……そうだな。悪かった……乗せてくれ」
「ハァー……そうですね。もう大丈夫ですか?」
「ああ、行こうか」
それを聞きカールディグスは、コクッと頷く。
そしてその後、二人はハルリオフに乗ると一旦休むためにキメルディアの町へ向かった。
ここには、ルミカ、メイミル、パルキア、セリアーナ、マルルゼノファ、シャルルカーナ、三人の教師と三人の生徒がいた。そして、その近くには荷馬車がある。
あれからルミカ達とセリアーナ達は、ダギル学園長の話を終え各自一旦寮へ戻った。その後、旅の仕度を済ませるとここにくる。
因みに荷馬車はパルキアが御者として操り、ここまできたのだ。
そして現在、六人は荷馬車に乗る前に役割分担や色々なことの確認をしていた。
「みんな揃ったわね。それでは、いくつか確認します」
そう言いルミカは、この場にいる五人を順にみる。
「まずは各々の役割です……」
ルミカは淡々と話を進めていった。
役割は各自分担で行い、それらを交代でやる。それと御者は扱える者が交代ですることになった。
そして話し合いと確認が終えると各々荷馬車に乗りこんだ。
「……よく考えたら、マルルだけ男ね」
「そういえば、セリアーナの言う通りだわ。でも、私が居るから大丈夫よ」
「おい、何が大丈夫だって? それに俺は、ハルリアさんだけしかみていない」
そう言いマルルゼノファは、ムッとする。
そうこう話しているとパルキアが馬に指示をだし荷馬車は動きだした。
★☆★☆★☆
ここはカンロギの町の宿屋で、ティオルが泊まっている部屋である。
ティオルはハルリアから来た便箋を再び読み直していた。
(……なるほど隊長は、カールと二人でここにくるのですね。昨日……発ったという事は早くて明日の朝に着きます。何もなければ、ですが。
それにしても、あの二人が許嫁同士とは……。咄嗟に考えたにしても……微笑ましい。
隊長は気づいているのか……どうでしょうね。あの人も、ああみえて狸ですので)
そう思いティオルは微かに笑みをうかべる。……これは何か知っているようだ。
(それにしても相変わらず馬に乗れないとは……これから、どうするのでしょうか? まあ、カールが教えているので問題はないですね。
そういえば……ルミカとメイミルとパルキアもくるのでした。それだけではなく生徒も数名……隊長の予感は当たるだけに何も起こらなければいいんですけれど)
そうこう考えているうちに心配になってきた。
そしてその後も、タールベを監視しながら色々と思考を巡らせる。
★☆★☆★☆
ここはリュコノグルの城下町とカンロギの町の間にあるキメルディアの町。と云いたいが、その手前にあるセイレール湖だ。
ここにはハルリアとカールディグスがいた。因みにハルリオフは縄で縛られ近くの木のそばにいる。
そしてハルリアは現在、草むらに隠れ吐いていた。
その様子をカールディグスは離れた所で頭を抱えながらみている。
「これで何度目ですか?」
「ゴホッゴホッ…………そうは云うが……。お前の乗り方が荒すぎるからだ」
「……なるほど、それなら自分で騎乗しますか? それとも歩いた方がいいですかね」
そう言いカールディグスは、ジト目でハルリアをみた。
「そ、それは……ハハハ……そうだな。悪かった……乗せてくれ」
「ハァー……そうですね。もう大丈夫ですか?」
「ああ、行こうか」
それを聞きカールディグスは、コクッと頷く。
そしてその後、二人はハルリオフに乗ると一旦休むためにキメルディアの町へ向かった。