ハルリアは対戦相手と見合っている。そう試合開始の合図を待っていた。
(……対戦相手が男? 前の組は同じ性別だったが……どういう事だ? まぁ、問題ないがな)
そう思いながらハルリアは、対戦相手の黄緑色で短髪の男を見据える。
「ケッ、女かよ。これなら、楽勝だな」
そう言い放ち黄緑色で短髪の男は、ハルリアを馬鹿にしたような目でみた。
(コイツは駄目だ……人の本質を見抜けてねぇ。それに戦場では、男も女も関係ない。女だと見くびれば、その時点で敗北する……油断するからな)
そう考えハルリアは、ジト目で黄緑色で短髪の男をみる。
すると開始と合図された。
それと同時にハルリアは、素早く木の剣を抜き黄緑色で短髪の男へと向かい駆け出す。その動きは凡人なら、まずみえないであろう。
「……!?」
黄緑色で短髪の男は、木の剣を抜くもハルリアを見失った。
「遅いっ!!」
そう言いハルリアは、黄緑色で短髪の男の背後をとる。それと同時に木の剣を即座に持ち直して、右から左へと振り切り右の脇腹に当てた。
すると黄緑色で短髪の男は訳も分からないまま、勢いよく場外に飛ばされる。
それをみていた周囲の者たちは、いったい何が起きたのか分からず呆気にとられた。
「……勝者五番!!」
そう告げられ辺りに歓声がわく。
それを聞きハルリアは物足りなそうな顔になるも、一礼をしてこの場を離れる。
(なんだこりゃ? これでも手加減したんだが……いくらなんでも、弱すぎる。女以下か? これで、コイツが受かってたら……最悪だぞ)
そう思いハルリアは、ハァーっと溜息をついた。
「これは……あの構え、それに戦い方が似てる。戦法まで、ハルリオンは教えたというのか?」
「まさか学園長、あの動きがみえていたのですか?」
「ああ、勿論だ。まさか……ここまで、アイツに似ているとはな。ハルリアは、まだ十五……強すぎる。まるでハルリオンのように……」
そう言いダギル学園長は、ハルリアを目で見送る。
「ハルリオン様の再来……いえ、これは新たな逸材です」
「……そうだな。だが、何かが引っかかる。なぜここまで、アイツに似ているのだ?」
「そうですね……ですが、国としては必要な人材です。凄いことですよ!」
ロイノビは、目を輝かせ興奮していた。
「うむ、まぁそのうち分かるか……。それに、ハルリオンのことを聞く都合もあるからな」
モヤモヤするもダギル学園長は、そう言い考えるのをやめる。
(なんか……つまらねぇ。まさかこの学園、こんなヤツラばかりじゃねぇよな)
そう思いながらハルリアは、セリアーナとマルルゼノファがいる観覧席の方へと向かったのだった。
(……対戦相手が男? 前の組は同じ性別だったが……どういう事だ? まぁ、問題ないがな)
そう思いながらハルリアは、対戦相手の黄緑色で短髪の男を見据える。
「ケッ、女かよ。これなら、楽勝だな」
そう言い放ち黄緑色で短髪の男は、ハルリアを馬鹿にしたような目でみた。
(コイツは駄目だ……人の本質を見抜けてねぇ。それに戦場では、男も女も関係ない。女だと見くびれば、その時点で敗北する……油断するからな)
そう考えハルリアは、ジト目で黄緑色で短髪の男をみる。
すると開始と合図された。
それと同時にハルリアは、素早く木の剣を抜き黄緑色で短髪の男へと向かい駆け出す。その動きは凡人なら、まずみえないであろう。
「……!?」
黄緑色で短髪の男は、木の剣を抜くもハルリアを見失った。
「遅いっ!!」
そう言いハルリアは、黄緑色で短髪の男の背後をとる。それと同時に木の剣を即座に持ち直して、右から左へと振り切り右の脇腹に当てた。
すると黄緑色で短髪の男は訳も分からないまま、勢いよく場外に飛ばされる。
それをみていた周囲の者たちは、いったい何が起きたのか分からず呆気にとられた。
「……勝者五番!!」
そう告げられ辺りに歓声がわく。
それを聞きハルリアは物足りなそうな顔になるも、一礼をしてこの場を離れる。
(なんだこりゃ? これでも手加減したんだが……いくらなんでも、弱すぎる。女以下か? これで、コイツが受かってたら……最悪だぞ)
そう思いハルリアは、ハァーっと溜息をついた。
「これは……あの構え、それに戦い方が似てる。戦法まで、ハルリオンは教えたというのか?」
「まさか学園長、あの動きがみえていたのですか?」
「ああ、勿論だ。まさか……ここまで、アイツに似ているとはな。ハルリアは、まだ十五……強すぎる。まるでハルリオンのように……」
そう言いダギル学園長は、ハルリアを目で見送る。
「ハルリオン様の再来……いえ、これは新たな逸材です」
「……そうだな。だが、何かが引っかかる。なぜここまで、アイツに似ているのだ?」
「そうですね……ですが、国としては必要な人材です。凄いことですよ!」
ロイノビは、目を輝かせ興奮していた。
「うむ、まぁそのうち分かるか……。それに、ハルリオンのことを聞く都合もあるからな」
モヤモヤするもダギル学園長は、そう言い考えるのをやめる。
(なんか……つまらねぇ。まさかこの学園、こんなヤツラばかりじゃねぇよな)
そう思いながらハルリアは、セリアーナとマルルゼノファがいる観覧席の方へと向かったのだった。