残された命を懸命に生きる蘭さんは、ただひたすらに美しかったです。
気付けば応援していました。
そして自分の運命に抗いながら、自分の理想の姿で、人生に幕を降ろす。
その降ろし方は、まさに衝撃でした。
間違いなく彼女に惹かれていた星くんがその選択を迫られ……その心情、想像するだけで苦しくて仕方ないです。
タイトルにあるのに、予想外の結末であるような気がしました。
生きたいけれど、死にたい。
そんなちぐはぐな感情を抱く蘭さんの覚悟、無駄にしてはいけない気がしました。
命の儚さを感じるだけでなく、生きる理由を考えるきっかけになる作品だと思いました。