感想ノート

  • 他人と言うには近すぎて、友人と言うには遠すぎる。
    その絶妙な距離感は、大学生ならではのもので、とてもリアルに感じました。
    河村さんが志渡くんに小説をおすすめして、そこから2人の距離は徐々に近付いていくところは、微笑ましかったです。
    それでも2人は“恋人”という関係にはならなかった。
    ならなかったから、限りなく他人に近い関係になってしまう。
    その失望感のような寂しさは、私も感じていました。
    志渡くんが蚊帳の外になってしまい、その終わりを知るのは、とても切なかったです。
    河村さんのお気に入りの言葉、伏線回収として最高でした。
    そこから今までの彼女の言動を振り返り、本当に志渡くんのことを、志渡くんとの時間を大切に思っていたんだなと感じました。
    でも、だったら志渡くんの声を聞こうよ……と思ってしまう私もいました。
    志渡くんが後悔せず、前を向いて進んでくれることを祈ります。
    素敵な物語を、ありがとうございました!

    碓氷澪夜 2024/04/06 12:53

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