余命三行のエピローグ 君に届かなかった小説のレビュー一覧

平均評価星数 ★★★★★ 5.0
★★★★★
投稿者:碓氷澪夜さん
ネタバレ
温度差抜群でした
レビューを見る

ノンフィクションなのか、フィクションなのか、その境界線が曖昧になってしまうほどに、リアリティ溢れる物語でした。
中盤あたりまでのやり取りはまさに青春で、その先を予感させない、誰かの日常を切り取ったような気がしました。
そして物語における“転”
テーマとして余命とある以上、避けては通れない道ですが、前半の穏やかな日常があるからこそ、後半、主人公が抱いたであろう絶望感が伝わってきます。
ラスト3行。
いつか、彼女に届きますように。

2024/03/07 09:55
pagetop