「今日は転校生を紹介する。入れ」
担任のおじさん教師の言葉に、え? と思いながら私は前を向く。
「あ、さっきの」
大型犬っぽい長身美少年が黒板の前に立っていた。男の子は私に視線を合わせ、まばゆい笑顔になる。
「見つけた! 僕の運命の子―!」
「こら、叫ぶな! 八田!」
「八田北斗です。ハチって呼んでね。星奈ちゃん」
え、なんで私を名指しなの?
それにハチって。ますます犬っぽいじゃん。似合いすぎるあだ名。
気が付けば私の隣座ってるし。うわ、髪の毛やわらかそう……色白い。まつ毛長い。じゃなくって!
「星奈って誰?」
「愛内じゃね?」
クラスメイトがヒソヒソ言う。舌打ちをした子もいた。
え、何これ。私これじゃまるで晒し者? 困る、でも。
目の前を見るとやっぱり大型犬にしか見えないハチ君がいた。
泣き出しそうに潤んだ瞳が可愛く見えて、強く拒否できない。無理、強く言えばそのアイドルみたいな天真爛漫な笑顔は曇るだろうし。
みんなの視線が痛い、絶対何で私がこんな美少年に? って思われてる。むしろその理由は私が知りたい。
担任のおじさん教師の言葉に、え? と思いながら私は前を向く。
「あ、さっきの」
大型犬っぽい長身美少年が黒板の前に立っていた。男の子は私に視線を合わせ、まばゆい笑顔になる。
「見つけた! 僕の運命の子―!」
「こら、叫ぶな! 八田!」
「八田北斗です。ハチって呼んでね。星奈ちゃん」
え、なんで私を名指しなの?
それにハチって。ますます犬っぽいじゃん。似合いすぎるあだ名。
気が付けば私の隣座ってるし。うわ、髪の毛やわらかそう……色白い。まつ毛長い。じゃなくって!
「星奈って誰?」
「愛内じゃね?」
クラスメイトがヒソヒソ言う。舌打ちをした子もいた。
え、何これ。私これじゃまるで晒し者? 困る、でも。
目の前を見るとやっぱり大型犬にしか見えないハチ君がいた。
泣き出しそうに潤んだ瞳が可愛く見えて、強く拒否できない。無理、強く言えばそのアイドルみたいな天真爛漫な笑顔は曇るだろうし。
みんなの視線が痛い、絶対何で私がこんな美少年に? って思われてる。むしろその理由は私が知りたい。