「僕の手を握っていて欲しい」

 相変わらず甘えたような声を出すハチ君。
 私は黙って頷いた。
 気がつけばハチ君は天使のような寝顔で眠っていた。私は気になりながら、言われた通りに授業前に教室へ戻った。