私は生きている。
 余命は撤回。肇さんにもっと簡単に生きて良いんだよと言われてから私は変われた気がする。

 学校も行き出して、気がつけば肇さんに行動力を付けてもらったみたい。だから玲衣ちゃん人形から出られた。
 出てみれば、私が生きている感じがした。
 当たって砕けて再生して再び当たる精神を身につけた。
 ようするに、ダメなら諦める。気にするなら遠ざける。一見、逃げにも見えるけれど、人は逃げて身を守る事を知った。
  結局自分を大切にできるのは、私しかいないから。

「私は肇さんの面影を探してしまう。でもね、肇さんが言った残酷は残らなかったよ。色が薄まるだけで、想い出として残って宝物になった。ありがとう、私の命に花を咲かせてくれて」

 私の恋はパッと咲いて枯れたけれど、私は又その土に花を咲かせてみたい。
 肇さんという土台が良いから今度は盛大に咲かせてみせるね。はあああ