最後に訪れたのは、美智とゲテポンが出会った。あの土手だった。もうすぐ夜になる。穏やかな川と星空だった。ゲテポンは土手の野原が透けるぐらいに、消えかかっていた。

美智  「ゲテポン。お願いだから消えないで。」
ゲテポン「それは無理なお願いなのだ。僕は、美智のおかげで幸せだった。綾斗の事も最後に知れて良かった。美智に会えなくなるのは寂しいが、綾斗会えるのならそれもまたいい。」
美智  「私も、ゲテポンのおかげで幸せだった。ゲテポンのおかげで、今日外に出れたし今ならまた学校に行けそう。ゲテポン。さよならは言わないで置こう。またどこかで会おうね。」
ゲテポン「そうだな。美智。達者でな。」

そういうと、ゲテポンは消えて星空に溶けて行った。