ガチャ…
「は?窓開いてんじゃん。人間ってこんな不用心だったか?まぁいや、ではお言葉に甘えて…お邪魔しまーす!」
「だ…誰っ!?」
「こんにちは!僕の名前はノエル。君を僕の遊び相手に任命しまーーす!」
「……え?」
「だーかーらー!僕が暇だから一緒にお話ししよう!ってこと!」
「なるほど…きみ...ノエルくんは私とお喋りしに来てくれたんだ。」
「そういってるじゃん!」
「じゃあ私達友達だね!」
「友達…」
今まで言われたことのない一言だった。
今までの人間は僕の鎌をみると直ぐに人殺し!とか、お金はいくらでもあるので命だけは助けてください。なんて凄い目で僕のことをみてきていた。
僕に命乞いなんて聞かないし、そんなことしたってやめる気は更々ないのだけれど。
「友達…なっていいの?」
「逆にお話しするのに私達は友達じゃないの?」
「そっ、か、友達…」
「よろしくね!」
彼女は手を差しのべ僕の手をつかんだ。どうやら握手というものらしい。
「…よろしく!」
暖かい。こんな暖かな手に触れたのはいつぶりだろう。
こうして僕らは友達になった。