死にたい以外頭に浮かばなくなっていた。
自分を傷つける言葉ばかりが浮かぶ。
涙が溢れてとまらない。
泣き止んだらぼーっとTwitterを見る日々。

私に生きている意味なんてもうない。親が期待してくれていた私はもういない。
どうしてこうじゃなきゃいけなかったの。
だってずっと苦しかった。それが溢れただけだ。
ずっと助けて欲しかった。
こんな私になりたくなかった。
こんな限界まで、自分を追い込みたくなかったよ。

Twitterに文字を打ち込む。

『私は最初から居ない方が良かった』

そんな時だった。ピコン、と通知が入る。TwitterのDM。差出人は、天使ちゃんからだった。

『海を見に行きませんか』

その文字に私は驚いた。天使ちゃんが私に話かけてきたのは初めてだ。
天使ちゃんは、私が知る限り、親から虐待を受けているみたいでいつも死にたがっている。
そんな彼女のツイートを、私は時々いいねしながら見ているだけだった。

どう返したらいいかわからなかった。私は、ネットの関係は、顔も知らない見ず知らずの他人だと割り切っていた。だって、変な人かもしれないし、会ったら誘拐されてしまうかもしれない。知らない人と会っちゃだめ、そんな常識はちゃんと持ち合わせている。でも今の私にまともな判断はできなかった。

『行きます』

気付いたら、そう答えていた。