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学校で季節外れの自己紹介の課題が出た。紙にある空欄を埋めなさい、と。好きなもの、好きな食べ物、趣味。どれも私には嘘を書け、と言われているようにしか見えない。
あの時から嘘ばかりついて、完璧な自分を演じてきた私には、本当の私が分からない。いや、本当の自分をさらけ出す意味が分からない。
好きなものが偏った趣味だと、友達ができにくいことは知ってる。だから、今流行りのものを書き込む。嫌いでは無いから。
明日、これを出したらきっと、同じものを書いてる人がいる。そしたら多分、話しかけられて、私はクラスにちょっとした地位を手に入れられる。それでいい。
本当のことなんて書いたら、気まずい思いをするだけだ。私が本当に好きなネットミュージックを好きな人なんてクラスに数人しかいないし、そこと仲良くしたっていいことなんてない。頭がいいわけでもないし、目立つ訳でもない。それどころか、授業中にいつも絵ばっかり書いている。いわゆる陰キャだからだ。私も小説書くの好きだから、ちょっと羨ましい。堂々と授業中に書けるのは。でも私はそこと仲良くする気はないし、かといって、陽キャと仲良くしたい訳でもない。ただ、周りから見ても自分からも安定した場所にいたい。誰にも心配をかけず、安心してもらえる。そんな、私でいないといけないんだ。
学校のアンケートも、自分が必要だと思いますか、なんて問いに考えもせず、はい、に丸をする。だって、いいえに丸をしたらどうなるか分かるから。先生に呼ばれて、話を聞かれて、そうしたら色々めんどくさいことになる。こういうのは考えちゃいけない。全部、いいように書いておけばいい。それを今までで学んだ。だから私は、この類の質問用紙を考えて記入することは無い。きっと、全部ちゃんとできているから、完璧な答案を作り上げる。これを見て、また先生が安心して、三者面談で褒められる。それが1番いい形だ。
はあ、息が詰まるな。
死にたい。
学校で季節外れの自己紹介の課題が出た。紙にある空欄を埋めなさい、と。好きなもの、好きな食べ物、趣味。どれも私には嘘を書け、と言われているようにしか見えない。
あの時から嘘ばかりついて、完璧な自分を演じてきた私には、本当の私が分からない。いや、本当の自分をさらけ出す意味が分からない。
好きなものが偏った趣味だと、友達ができにくいことは知ってる。だから、今流行りのものを書き込む。嫌いでは無いから。
明日、これを出したらきっと、同じものを書いてる人がいる。そしたら多分、話しかけられて、私はクラスにちょっとした地位を手に入れられる。それでいい。
本当のことなんて書いたら、気まずい思いをするだけだ。私が本当に好きなネットミュージックを好きな人なんてクラスに数人しかいないし、そこと仲良くしたっていいことなんてない。頭がいいわけでもないし、目立つ訳でもない。それどころか、授業中にいつも絵ばっかり書いている。いわゆる陰キャだからだ。私も小説書くの好きだから、ちょっと羨ましい。堂々と授業中に書けるのは。でも私はそこと仲良くする気はないし、かといって、陽キャと仲良くしたい訳でもない。ただ、周りから見ても自分からも安定した場所にいたい。誰にも心配をかけず、安心してもらえる。そんな、私でいないといけないんだ。
学校のアンケートも、自分が必要だと思いますか、なんて問いに考えもせず、はい、に丸をする。だって、いいえに丸をしたらどうなるか分かるから。先生に呼ばれて、話を聞かれて、そうしたら色々めんどくさいことになる。こういうのは考えちゃいけない。全部、いいように書いておけばいい。それを今までで学んだ。だから私は、この類の質問用紙を考えて記入することは無い。きっと、全部ちゃんとできているから、完璧な答案を作り上げる。これを見て、また先生が安心して、三者面談で褒められる。それが1番いい形だ。
はあ、息が詰まるな。
死にたい。