わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。わかってる。

わかってた。

でも、どうしようもなかった。

感情も、定まらない。
行動も、
全部上手くいくわけじゃない。

……何より怖かったから。

でもさ、思うんだ。

死ぬほうが怖いよ。
私だって、死ぬのは怖いんだ。

強がっていたけど、死んだことは無いし、そりゃ、14歳の私がやろうとしてすぐできるほど簡単なものじゃない。

感情だって追いつかない。

死んだら全て無くなるなんて。
今までの私が消えるなんて。
これからの私が消えるなんて。

でも、ののかがいたから。
ののかが背中を押してくれるなら、一緒に死ねると思った。
ののかが一緒に死んでくれるなら、それは幸せだと思った。

だって、私と一緒で、死ぬのは怖いはず。それでも私を選んでくれた。

ののかと死にたい。

ののかが大好き。

ののかが私のーー。

私はののかと……?

ののかへの感情が分からなくなる。
まあ、いいんだ、死ねばそんなのは関係ない。
でも、死ぬ寸前になって、ののかは私に言う。

「私は、紫亜と生きたいの!」

生きたい……?

今更……?


なんで?

わからない。わからない。わからない。

わからないよ、全然。だって、
私と生きるって何。

どうしたらののかと生きられるの?

なんでそんな綺麗事を今更言うの?

こんな苦しい世界で、上手く生きられるわけないよ?

「バカみたい、私達は死にたいから出会ったのに、一緒に生きたいなんて」

そう。死にたくなければ、例え、幸せな人生を送っていれば出会っていなかった2人。

その2人が一緒に生きる?

……どうやって?

私には生き方がわからない。

だって、この社会はそんな優しくできていない。

「…まだ逃避行の続きだから」

「え?」

「死にたいのは、幸せになりたいから。この世界に幸せなんてないのを知ってるから。

じゃあ、ずっと逃げ続けよう。幸せになれない世界で生きる奴らを馬鹿にし続けながら、
ずっと、私たちは逃避行を続けよう。
紫亜には、好きも未練もないんだよね。
ならこれから作ろう。
それに、私が紫亜の未練になるから。
私がいるから生きたいってなってくれたら、へへ、嬉しいな、とか。
一緒に色んなことをしよう。今日みたいに。
それで、もういいな、って思ったら死のう。

それまでは、生きようよ。

それが私の出した答え。」