それから、天使ちゃんと通話をした。
天使ちゃんは私と同じ中学2年生。そして、偶然にも同じ東京だった。ツイート内容から思っていたより明るい子で、通話で聞く声だとまるで死にたいとは思えなかった。
『海なんて行くのなんて研修ぶりだなあ。楽しみだね』
天使ちゃんが楽しげに言う。友達同士で旅行の計画をたてているかのようなテンションだ。
私は疑問だったことを投げかけた。
『……なんで私だったの?』
他にも、天使ちゃんと繋がってた子は数人いる。声をかけるのが私だった理由が知りたかった。
『え?なんでって……なんとなく。本当に辛そうだったから』
なんて彼女は言う。
彼女のなんとなくに選ばれたのが私だった。
それだけ。
偶然だったのか。
『声かけるのなんて始めてだから、緊張しちゃった』
『私、今も結構緊張してるよ』
『え??そうなの?大丈夫だよ!緊張しないで〜!!』
彼女はコミュ力が高いなあと感じる。あと、打ち解けようとするのが上手だ。最初はほとんど、彼女のペースに任せながら会話をしていたが、気がつくと普通に喋れるようになっていた。
『でね、そのツイートがね…これなんだけど』
『え、それまじ?』
他愛ない話をしながら眠りにつく。
もう緊張はほぐれていた。
6月13日。
私たちは、明日二人で海に行く。
こっそり毎年貯めていたお年玉とあるだけのお小遣いをリュックに入れて、制服で家を飛び出す。
それは長い長い旅の始まりだった。
天使ちゃんは私と同じ中学2年生。そして、偶然にも同じ東京だった。ツイート内容から思っていたより明るい子で、通話で聞く声だとまるで死にたいとは思えなかった。
『海なんて行くのなんて研修ぶりだなあ。楽しみだね』
天使ちゃんが楽しげに言う。友達同士で旅行の計画をたてているかのようなテンションだ。
私は疑問だったことを投げかけた。
『……なんで私だったの?』
他にも、天使ちゃんと繋がってた子は数人いる。声をかけるのが私だった理由が知りたかった。
『え?なんでって……なんとなく。本当に辛そうだったから』
なんて彼女は言う。
彼女のなんとなくに選ばれたのが私だった。
それだけ。
偶然だったのか。
『声かけるのなんて始めてだから、緊張しちゃった』
『私、今も結構緊張してるよ』
『え??そうなの?大丈夫だよ!緊張しないで〜!!』
彼女はコミュ力が高いなあと感じる。あと、打ち解けようとするのが上手だ。最初はほとんど、彼女のペースに任せながら会話をしていたが、気がつくと普通に喋れるようになっていた。
『でね、そのツイートがね…これなんだけど』
『え、それまじ?』
他愛ない話をしながら眠りにつく。
もう緊張はほぐれていた。
6月13日。
私たちは、明日二人で海に行く。
こっそり毎年貯めていたお年玉とあるだけのお小遣いをリュックに入れて、制服で家を飛び出す。
それは長い長い旅の始まりだった。