「うわぁ…、久しぶりだなぁ。」 



私は、思わず独り言にしては大きい声を上げた。



坂を降りきったところで道がひらけて真っ青な空と透き通ったような海が見えてきて、思わずテンションが上がってしまう。




時間がたくさんあるとは言えないので砂浜には行かず、道路から海を眺めることにした。





懐かしいなぁ……、最後に来たのいつだっけ……?


 


私は巻き上げるような波を立てている海を見て心のなかで思った。

 



そう、



昔何度も、私はここに来たことがあるのだ。