「ってことで!ここからは2人でね?…この前の、頼ってくれたお礼だよ。」

コソッと呟かれて大体のことを悟った。


……まさか、本当に…?

光杞は、あの言葉を実現させてくれたってこと……?



「ありがとう…っ、本当にありがと光杞。」

「うん、当たり前だよ。幼馴染だし私たち親友でしょ?」


にっこり笑って手のひらをこっちに向けてきた。


『私はずっと椛の味方だよ。』

そんな彼女の思いが聞こえた気がした。


「ありがとう。…あと、桜也も。2人が示し合わせてくれたんでしょう?」


「まぁな。…ちゃんと想いを話せよ、二人とも。」


「うん。」
「あぁ、サンキューな。」