ここはランズベール村の宿屋の外側。黒っぽい青紫色のベールと服をきた占い師のような女性が、真向かいの建物の物陰から宿屋をながめていた。
(あの五体の衣装を、纏うことのできる者たちが現れました。これで、あのお方の予言が間違っていなかったと証明された。
いよいよです。この世界が……)
__【……この世界の終わりと始まりを告げる時。五人の英雄がいにしえの装備をまとい現れる……】__
(ですが、なかなか現れず苦労しました。それゆえに五体の衣装を手に入れ。
予言にある通り始まりの地となるこの村の店に置かせていただいたのです)
「さて、アタシはあの五人のあとを追い。この目で、彼らの活躍を見届けなければ」
そう言い謎の占い師のような女は、その場を離れリューセイ達を追った。
そのころリューセイ達は、冒険者ギルドの前まで来ていた。
五人はギルドの入口付近で、目を輝かせながら建物をみている。
「ここが冒険者ギルドかぁ」
「リュー。いつになく、イキイキした顔をしてるじゃないか」
クライスはリューセイに視線を向けるとそう言った。
「ああ。今まで不安しかなかったけど。ここに登録すれば、本格的に冒険者としての一歩を踏みだせる」
「そうだね。いよいよかぁ。楽しみだなぁ」
満面の笑みでユリエスはそう言い、はやく中に入らないのかなぁと思っていた。
「この扉の向こうに、俺たちが求めるものが」
そう言いクライスは視線をギルドの看板に向ける。
「そうですね。ですが、なぜか嫌な予感がするのです。この扉を開けると、とんでもないことが起きそうで」
不安な面持ちでイシスは建物をみていた。
「イシス。らしくないなぁ。国を出るって決心したあたりから。なんか変だよ」
「ユリエス。そう言われましても。自分でも、なんでこんなに不安になるのか、分からないのです」
「なるほど。だけど、ここまで来たらやるしかないよな」
そう言いアベルディオは、イシスの背中を両手で軽くおす。
「ちょ、待って!? うわぁ!」
イシスはその拍子によろけ、ドカと扉に頭をぶつける。
「おい、大丈夫か? ごめん。そんなに強く押したつもりはなかったんだが」
アベルディオは、頭をさすりながら起きあがろうとしているイシスに手を差し伸べた。
「イタタタ。大丈夫です。あっ! ありがとうございます」
その手を取りイシスは立ち上がる。
「ねぇねぇ。こんな所で話してないでさぁ。いい加減、中に入ろうよ!」
「確かに、ユリエスの言う通りだ。さて、じゃあ中に入るとするか」
そしてクライスは扉を開け中に入り、四人がそのあとを追った。
(あの五体の衣装を、纏うことのできる者たちが現れました。これで、あのお方の予言が間違っていなかったと証明された。
いよいよです。この世界が……)
__【……この世界の終わりと始まりを告げる時。五人の英雄がいにしえの装備をまとい現れる……】__
(ですが、なかなか現れず苦労しました。それゆえに五体の衣装を手に入れ。
予言にある通り始まりの地となるこの村の店に置かせていただいたのです)
「さて、アタシはあの五人のあとを追い。この目で、彼らの活躍を見届けなければ」
そう言い謎の占い師のような女は、その場を離れリューセイ達を追った。
そのころリューセイ達は、冒険者ギルドの前まで来ていた。
五人はギルドの入口付近で、目を輝かせながら建物をみている。
「ここが冒険者ギルドかぁ」
「リュー。いつになく、イキイキした顔をしてるじゃないか」
クライスはリューセイに視線を向けるとそう言った。
「ああ。今まで不安しかなかったけど。ここに登録すれば、本格的に冒険者としての一歩を踏みだせる」
「そうだね。いよいよかぁ。楽しみだなぁ」
満面の笑みでユリエスはそう言い、はやく中に入らないのかなぁと思っていた。
「この扉の向こうに、俺たちが求めるものが」
そう言いクライスは視線をギルドの看板に向ける。
「そうですね。ですが、なぜか嫌な予感がするのです。この扉を開けると、とんでもないことが起きそうで」
不安な面持ちでイシスは建物をみていた。
「イシス。らしくないなぁ。国を出るって決心したあたりから。なんか変だよ」
「ユリエス。そう言われましても。自分でも、なんでこんなに不安になるのか、分からないのです」
「なるほど。だけど、ここまで来たらやるしかないよな」
そう言いアベルディオは、イシスの背中を両手で軽くおす。
「ちょ、待って!? うわぁ!」
イシスはその拍子によろけ、ドカと扉に頭をぶつける。
「おい、大丈夫か? ごめん。そんなに強く押したつもりはなかったんだが」
アベルディオは、頭をさすりながら起きあがろうとしているイシスに手を差し伸べた。
「イタタタ。大丈夫です。あっ! ありがとうございます」
その手を取りイシスは立ち上がる。
「ねぇねぇ。こんな所で話してないでさぁ。いい加減、中に入ろうよ!」
「確かに、ユリエスの言う通りだ。さて、じゃあ中に入るとするか」
そしてクライスは扉を開け中に入り、四人がそのあとを追った。