ここは宿屋のリューセイ達が泊まっている部屋。
あれから五人は、市場をすこしみて歩いたあと宿に戻って来ていた。
窓際のベッドには、イシスとアベルディオが座り。その隣のベッドには、リューセイとクライスとユリエスが座っている。
「イシス。そういえば、測定するんだよね」
「ええ、ユリエス。そうしたいのですが。先に話し合いをしないといけませんので、あとにしようと思っています」
それを聞きアベルディオはある提案をした。
「イシス。魔力量なんだけどな。今、測ったほうがいい。それと洞窟に行くにあたり、ある程度、戦えるぐらいに自分たちのレベルを上げないか?」
「それって、修業をするってことだよな?」
リューセイがそう問うとアベルディオは、「うん」とうなずき視線をイシスに向ける。
「修業ですかぁ。なるほど。そのため、私の魔力量を知りたいと」
「ああ。そういう事だ」
そうアベルディオが言うとイシスは、近くに置いてあるバッグの中から魔力測定用の巻物をおもむろに取り出し広げた。
巻物には何も書かれておらず無地である。
「では測ります」
そう言い巻物の両脇を握り魔力を注いだと同時に、魔法陣が浮かび上がり数値が表示された。
イシスは巻物を広げたまま、膝の上に置くと恐る恐るみる。
リューセイ達四人も、その巻物をのぞき込んだ。
すると一斉に、
「「「「「えっ!?」」」」」
と驚き大声を出した。
そう巻物に表示された魔力量の数値とは、1500である。
「おい。この巻物、おかしくないか? 俺でさえ、六百ぐらいだっていうのに」
アベルディオは、イシスから巻物を取りあげ隅々までみた。
「普通あり得ないだろう。千五百なんて数値。だけど、どこをどうみても破損している箇所はない」
「んーどうなっているんだ。ん? そういえば、イシスその装備って」
そう言いリューセイはイシスの服を触ってみた。
「この服がどうしました?」
「いや、あまりにもイシスの魔力が高すぎるから。このローブのせいかと思ったんだ。でも、触っただけだと普通のローブと変わらない」
リューセイは、なんでイシスの魔力がこんなに高いのかと小首をかしげる。
「さすがに、服を触っただけじゃ分からないだろう。もしリューセイが思った通りその魔道士の服のせいなら」
クライスは急に立ち上がり、服をぬがそうとイシスをつかんだ。
イシスは驚き、バタンとベッドに倒れ込むと仰向けになる。その拍子にクライスは、イシスの上に倒れ覆いかぶさった。
「うぐ、重いです。--ど、どいて……死ぬ。それに私はノーマルですので、さすがに男性には、」
そう言い両手でグイッとクライスの体をつっぱねる。
クライスは、「えっ!」と驚き慌てて起き上がり顔をひきつらせた。
「おい、いつから二人はそういう関係になった?」
笑いをこらえながらアベルディオは、そう冗談を言い二人から視線をそらす。
「あのなぁ。いくらなんでも、俺だってそんな趣味はない!」
クライスは慌ててイシスから離れた。
「ハァ、それよりも。私に何をしようとしたのですか?」
そう言いながら起き上がりベッドに座りなおす。
「いやな。その服のせいなら脱がせて、もう一度測定したほうがはやいと思った」
クライスはそう言いながらベッドに座った。
「なるほど、そういう事かぁ」
そう言いユリエスはイシスに視線を向ける。
「確かに、クライスの言う通りかもしれませんねぇ」
イシスはそう言い服をおもむろに脱ぎ始めた。
すると四人は、イシスの体をみてくぎ付けになる。
「ねぇ、イシスって。前から思ってたんだけどさぁ。女の人みたいに肌が白くてキレイだよね」
「確かに、ユリエスの言う通りだ。女装してもイシスが男だとは、誰も思わないだろうな」
そうユリエスとクライスに言われイシスは、不快な表情になった。
「からかわないでください。そうでなくても小さいころ、姉に女装させられた嫌な思い出しかないのですから」
それを聞き四人は、((((既に女装してたのか!))))と心の中でつぶやく。
「そ、そうなのか。まぁそれはそうと。早く魔力量を測って、このあとどうするか決めよう」
「そうですね。それに、いつまでもこのままでは風邪をひいてしまいます」
イシスはブルっと体を震わせると、早く測定しないとと思い再び巻物を持った。と同時に魔力を注いだ。
そしてそのまま床におくと五人は、恐る恐るのぞき込みその数値を見て首をかしげる。
「これはどういう事でしょう? 私の魔力が、先程より増えてます」
「千七百だと! どういう事だ。じゃぁこのローブは、逆に魔力をおさえてたってことなのか?」
クライスは、信じられないと思い難しい顔で悩みだす。
「それもそうだけど。その数値自体、とんでもない魔力量だと思う」
「リューセイの言う通り。イシス。自分の魔力量が人並み以上にあることに、今までなんで気づかなかった?」
「アベルディオ。そう言われましても。自分でさえ、なぜこれほど高いのかと困惑しているのです」
なぜ魔力がこんなにあるのかとイシスは、悩むが思いあたらず頭が混乱し始める。
リューセイ達は、いつまでも考えていても分からないので、ひとまずあとで考えることにした。
そしてその後、これからどう行動したらいいのかを話しあったのだった。
あれから五人は、市場をすこしみて歩いたあと宿に戻って来ていた。
窓際のベッドには、イシスとアベルディオが座り。その隣のベッドには、リューセイとクライスとユリエスが座っている。
「イシス。そういえば、測定するんだよね」
「ええ、ユリエス。そうしたいのですが。先に話し合いをしないといけませんので、あとにしようと思っています」
それを聞きアベルディオはある提案をした。
「イシス。魔力量なんだけどな。今、測ったほうがいい。それと洞窟に行くにあたり、ある程度、戦えるぐらいに自分たちのレベルを上げないか?」
「それって、修業をするってことだよな?」
リューセイがそう問うとアベルディオは、「うん」とうなずき視線をイシスに向ける。
「修業ですかぁ。なるほど。そのため、私の魔力量を知りたいと」
「ああ。そういう事だ」
そうアベルディオが言うとイシスは、近くに置いてあるバッグの中から魔力測定用の巻物をおもむろに取り出し広げた。
巻物には何も書かれておらず無地である。
「では測ります」
そう言い巻物の両脇を握り魔力を注いだと同時に、魔法陣が浮かび上がり数値が表示された。
イシスは巻物を広げたまま、膝の上に置くと恐る恐るみる。
リューセイ達四人も、その巻物をのぞき込んだ。
すると一斉に、
「「「「「えっ!?」」」」」
と驚き大声を出した。
そう巻物に表示された魔力量の数値とは、1500である。
「おい。この巻物、おかしくないか? 俺でさえ、六百ぐらいだっていうのに」
アベルディオは、イシスから巻物を取りあげ隅々までみた。
「普通あり得ないだろう。千五百なんて数値。だけど、どこをどうみても破損している箇所はない」
「んーどうなっているんだ。ん? そういえば、イシスその装備って」
そう言いリューセイはイシスの服を触ってみた。
「この服がどうしました?」
「いや、あまりにもイシスの魔力が高すぎるから。このローブのせいかと思ったんだ。でも、触っただけだと普通のローブと変わらない」
リューセイは、なんでイシスの魔力がこんなに高いのかと小首をかしげる。
「さすがに、服を触っただけじゃ分からないだろう。もしリューセイが思った通りその魔道士の服のせいなら」
クライスは急に立ち上がり、服をぬがそうとイシスをつかんだ。
イシスは驚き、バタンとベッドに倒れ込むと仰向けになる。その拍子にクライスは、イシスの上に倒れ覆いかぶさった。
「うぐ、重いです。--ど、どいて……死ぬ。それに私はノーマルですので、さすがに男性には、」
そう言い両手でグイッとクライスの体をつっぱねる。
クライスは、「えっ!」と驚き慌てて起き上がり顔をひきつらせた。
「おい、いつから二人はそういう関係になった?」
笑いをこらえながらアベルディオは、そう冗談を言い二人から視線をそらす。
「あのなぁ。いくらなんでも、俺だってそんな趣味はない!」
クライスは慌ててイシスから離れた。
「ハァ、それよりも。私に何をしようとしたのですか?」
そう言いながら起き上がりベッドに座りなおす。
「いやな。その服のせいなら脱がせて、もう一度測定したほうがはやいと思った」
クライスはそう言いながらベッドに座った。
「なるほど、そういう事かぁ」
そう言いユリエスはイシスに視線を向ける。
「確かに、クライスの言う通りかもしれませんねぇ」
イシスはそう言い服をおもむろに脱ぎ始めた。
すると四人は、イシスの体をみてくぎ付けになる。
「ねぇ、イシスって。前から思ってたんだけどさぁ。女の人みたいに肌が白くてキレイだよね」
「確かに、ユリエスの言う通りだ。女装してもイシスが男だとは、誰も思わないだろうな」
そうユリエスとクライスに言われイシスは、不快な表情になった。
「からかわないでください。そうでなくても小さいころ、姉に女装させられた嫌な思い出しかないのですから」
それを聞き四人は、((((既に女装してたのか!))))と心の中でつぶやく。
「そ、そうなのか。まぁそれはそうと。早く魔力量を測って、このあとどうするか決めよう」
「そうですね。それに、いつまでもこのままでは風邪をひいてしまいます」
イシスはブルっと体を震わせると、早く測定しないとと思い再び巻物を持った。と同時に魔力を注いだ。
そしてそのまま床におくと五人は、恐る恐るのぞき込みその数値を見て首をかしげる。
「これはどういう事でしょう? 私の魔力が、先程より増えてます」
「千七百だと! どういう事だ。じゃぁこのローブは、逆に魔力をおさえてたってことなのか?」
クライスは、信じられないと思い難しい顔で悩みだす。
「それもそうだけど。その数値自体、とんでもない魔力量だと思う」
「リューセイの言う通り。イシス。自分の魔力量が人並み以上にあることに、今までなんで気づかなかった?」
「アベルディオ。そう言われましても。自分でさえ、なぜこれほど高いのかと困惑しているのです」
なぜ魔力がこんなにあるのかとイシスは、悩むが思いあたらず頭が混乱し始める。
リューセイ達は、いつまでも考えていても分からないので、ひとまずあとで考えることにした。
そしてその後、これからどう行動したらいいのかを話しあったのだった。