ホワンとはかなげな小さな光が、
『この能力はもともと--』
そうリューセイの耳元でささやく。そして、その能力について話し始めた。__
__五人が身につけている装備には、特別な術が施されている。
そして各々に見合った能力が、ある一定のレベルに達すると発現するように細工されていた。
そう、リューセイの装備にも同じような細工がされているのだ。
だがその能力は、ある程度の経験を積んでからでないと、かなりの体力を消耗するため今のリューセイじゃ使いこなせない。
そのためその光の主は、ある条件を付与したうえでリューセイの能力を解放すると告げる。
その能力とは……。__
『解放後、この能力を使うことができます。それと、ここはあなたの望む幻の世界。ですので、』
さらに淡々と説明する。だがそんな中、暴れていた黒竜は徐々に正気を取り戻しつつあった。
それに気づいた光の主は、急ぎ話を進める。
リューセイはその話に耳を傾けていた。
(やっぱり、この世界は幻。それに話を聞く限り。この世界で能力を使えば、俺が望むような展開になる。
だけどそれだと願望の宝玉、イヤこの宝玉に細工した者の思うツボになるとも声の主が言っていた。
って事は、俺がこの状況をどう切り抜けるかで。この世界から抜け出せるか決まるってことか。
だがそもそも今、俺に話しかけているのは誰だ? それになんのために、)
そう思考を巡らせ始める。
『--説明は以上です。ここからは、あなたの腕次第となり試練の場になるでしょう。その能力を、この世界でどう使うか楽しみです。--期待していますよ』
そう告げその光は、リューセイのまわりを時計回りに旋回し始めた。それと同時に、緑色に発光しながら魔法を唱えリューセイの回復をする。
すると、リューセイの傷と体力が回復した。
(回復してる!?)
そう思い起き上がり、無造作に地べたに座り込んだ。
だが謎の声の主はその異変に気づいた。
『これは……。いったい何が起きている? 自力で回復したとも思えません』
この世界で何が起きているのかと、くまなく探り始める。
だがリューセイとその光の主は、謎の声の主が気づき始めた事を知らない。
そんな中その光は、リューセイに左手の甲を上向きにするように指示する。
リューセイは、立ち上がり言われた通りにした。すると左手の甲の上にその光がとまる。
そして詠唱すると、右手の甲に魔法陣が浮かび上がってきた。
それと同時にリューセイは、言われた通り左手の甲に描かれた魔法陣に右手を添える。
(よしっ! 黒竜を倒せるぐらいのすごい剣を--)
そう頭の中でイメージした。すると、リューセイの左手に描かれた魔法陣が光りだす。
そして、左手に添えた右手で剣を抜くようにイメージする。すると魔法陣から、目がくらむような光が放たれ辺り一面に広がった。
それと同時にリューセイは、右手に柄頭があたるのを感じ取るとおもむろに剣をぬく。
そして謎の声は、その光景を目の当たりにし驚くのだった。
『これは、どうなっている!?』
『この能力はもともと--』
そうリューセイの耳元でささやく。そして、その能力について話し始めた。__
__五人が身につけている装備には、特別な術が施されている。
そして各々に見合った能力が、ある一定のレベルに達すると発現するように細工されていた。
そう、リューセイの装備にも同じような細工がされているのだ。
だがその能力は、ある程度の経験を積んでからでないと、かなりの体力を消耗するため今のリューセイじゃ使いこなせない。
そのためその光の主は、ある条件を付与したうえでリューセイの能力を解放すると告げる。
その能力とは……。__
『解放後、この能力を使うことができます。それと、ここはあなたの望む幻の世界。ですので、』
さらに淡々と説明する。だがそんな中、暴れていた黒竜は徐々に正気を取り戻しつつあった。
それに気づいた光の主は、急ぎ話を進める。
リューセイはその話に耳を傾けていた。
(やっぱり、この世界は幻。それに話を聞く限り。この世界で能力を使えば、俺が望むような展開になる。
だけどそれだと願望の宝玉、イヤこの宝玉に細工した者の思うツボになるとも声の主が言っていた。
って事は、俺がこの状況をどう切り抜けるかで。この世界から抜け出せるか決まるってことか。
だがそもそも今、俺に話しかけているのは誰だ? それになんのために、)
そう思考を巡らせ始める。
『--説明は以上です。ここからは、あなたの腕次第となり試練の場になるでしょう。その能力を、この世界でどう使うか楽しみです。--期待していますよ』
そう告げその光は、リューセイのまわりを時計回りに旋回し始めた。それと同時に、緑色に発光しながら魔法を唱えリューセイの回復をする。
すると、リューセイの傷と体力が回復した。
(回復してる!?)
そう思い起き上がり、無造作に地べたに座り込んだ。
だが謎の声の主はその異変に気づいた。
『これは……。いったい何が起きている? 自力で回復したとも思えません』
この世界で何が起きているのかと、くまなく探り始める。
だがリューセイとその光の主は、謎の声の主が気づき始めた事を知らない。
そんな中その光は、リューセイに左手の甲を上向きにするように指示する。
リューセイは、立ち上がり言われた通りにした。すると左手の甲の上にその光がとまる。
そして詠唱すると、右手の甲に魔法陣が浮かび上がってきた。
それと同時にリューセイは、言われた通り左手の甲に描かれた魔法陣に右手を添える。
(よしっ! 黒竜を倒せるぐらいのすごい剣を--)
そう頭の中でイメージした。すると、リューセイの左手に描かれた魔法陣が光りだす。
そして、左手に添えた右手で剣を抜くようにイメージする。すると魔法陣から、目がくらむような光が放たれ辺り一面に広がった。
それと同時にリューセイは、右手に柄頭があたるのを感じ取るとおもむろに剣をぬく。
そして謎の声は、その光景を目の当たりにし驚くのだった。
『これは、どうなっている!?』