他の人にひねくれているとか性格が悪いとか色々言われても、双葉だけがそばにいてくれればそれでいい。



「助けてもらったんだからお礼くらいはちゃんと言いなよ?どうせ杏奈のことだから、まーた素直じゃないこと言って逃げたんでしょ?」


「うっ」



まだ最後まで話し終わっていないというのに、どうやら双葉には私の行動なんてお見通しのようだ。



「どんなに杏奈が素直になるのが苦手だからって、お礼も言えないような最悪な人間になっちゃダメだよ」


「…わかってるよ」


「それならいいんだけどさ」



にっと笑った双葉が残り少ないシェイクを一気に飲み干した。





「おー京平おはよー。なんか今日遅くね?」


「あー昨日夜更かししちゃってさ」