なんとなく京平の考えていることがわかった。


もうすぐ私は大学生になるから、新しい出会いとかがたくさんあって少し不安なんだろう。



「…なんて、こんなのさすがに重いよね。ごめん今のなしで…」


「いいよ」


「え?」



自分で言ったくせに驚いた顔をしている京平にあははと笑う。



「私の一生分の恋愛、京平に捧げるよ」



それにきっと、この先京平以上に好きになれる人なんて絶対現れない。


だからいいよ。



京平は嬉しそうに笑うと、そっと手を離してきた。


いつの間につけてくれたのか、私の薬指には小さなダイヤのついた指輪がつけられていた。