京平は余命であった高三の五月が過ぎ、卒業式を迎えた今日も私の隣にちゃんといる。
さすがに学校にまた一緒に通うことはできなかったけど、ほぼ毎日放課後は京平の病室へ足を運ぶのが日課となっていた。
卒業式の今日も、午後七時からはクラス会とかがあるからその前に京平の元へ来ていた。
「幸せかって…そりゃ幸せだよ。…京平は?今、幸せ?」
「うん、俺はね杏奈がいてくれるから毎日超幸せ」
少し辛そうな京平が寝転がりながらそばに座る私に向かって甘えるように手を伸ばしてきた。だからきゅっと握ってあげる。
「ねえ杏奈。一つだけ、わがまま言ってもいい?」
「うん、なに?」
「杏奈の恋愛、全部俺にちょうだい」
改まって言うもんだから一体どんなことを言われるんだと身構えていただけあって、思わず笑ってしまう。
さすがに学校にまた一緒に通うことはできなかったけど、ほぼ毎日放課後は京平の病室へ足を運ぶのが日課となっていた。
卒業式の今日も、午後七時からはクラス会とかがあるからその前に京平の元へ来ていた。
「幸せかって…そりゃ幸せだよ。…京平は?今、幸せ?」
「うん、俺はね杏奈がいてくれるから毎日超幸せ」
少し辛そうな京平が寝転がりながらそばに座る私に向かって甘えるように手を伸ばしてきた。だからきゅっと握ってあげる。
「ねえ杏奈。一つだけ、わがまま言ってもいい?」
「うん、なに?」
「杏奈の恋愛、全部俺にちょうだい」
改まって言うもんだから一体どんなことを言われるんだと身構えていただけあって、思わず笑ってしまう。