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「…あ」



カラオケに行かないかと気を遣ってくれた三人の誘いを断って一人で帰っていると、校門の脇に見覚えのあるツインテールの女子が立っていた。


玲奈さんは私に気づくと、目の前まで歩いてきて止まった。



「…ちょっと時間、いい？」


「え？あ、はあ…」



急に質問をされて曖昧な返事を返すと、玲奈さんは「来て」と言ってカフェに入っていった。


店員に飲み物だけを注文すると、玲奈さんが「あなたが雪平杏奈？」と私のことを上から下まで見定めするように眺めてから呟いた。



「そうだけど…前に一度会ったことあるでしょ。そんなことよりも、私に何か用？」


「ああ、うん。京ちゃんのことで」



京平の名前を出され、ぴくりと反応をしてしまう。