気を遣われる方がよっぽど苦しいから。



「んー疲れた…」



京平はちゃんと言葉通り勉強に集中し、特に何事もなく二時間が経った。



「ちょっと休憩する?」


「ん、そうしよう」



ふと顔を上げると、京平の顔色がいつもより悪いことに気づく。



「…京平、もしかして体調悪い?」


「え?なんで?」


「なんか顔、青白いよ」


「え、嘘だ。全然元気だよ」



じゃあ照明のせいかなと話していると、ふと京平のスマホが震えた。