体育祭から二週間が経ち、期末考査が近づいてきた。


今日は京平とどこかに寄って勉強をする予定でいる。



「えー今日も電話できないのー?」


「今日は双葉と電話するって昨日から約束してたの」


「まーた双葉ちゃんか…。俺、あの子に嫌われてる気がする」



一昨日、京平に会ってみたいという双葉と三人でドーナツ屋に行った。


姑かのように京平に散々質問攻めを食らわせた双葉に、京平は少しトラウマを持っているみたいだ。



「双葉は理由もなく誰かのこと嫌ったりしないよ。多分性格が普通に合わないだけだと思う」


「それもそれでなんか嫌だな…。彼女の親友とはやっぱり仲良くしたいじゃん?」



可愛こぶって首を傾げる京平に、はいはいと相槌を打ちながら先に靴箱を出る。


その後ろを京平が「待ってよー」と追いかけてきたから、大人しくゆっくり歩く。