え、と答えるより先に京平に手を引かれ、連れて行かれる。
「お、またまた一位は白団!しかも有名な桐谷&雪平カップル!てことはお題は…出ました“好きな人”!両片想いならまだしもリア充に当たるのはなんだか癪ですねぇ」
あははと周りから笑いが湧き起こり、恥ずかしいという気持ちよりも先に「なんで…?」と思わず呟く。
「なんでって、俺の好きな人は杏奈だからでしょ」
「いや、そうじゃなくて…嫌いにならないの?」
こんな可愛げのない素直じゃない女子、自分でも嫌いになる。
なのに、どうして…。
「あのさ、俺があんなちょっと杏奈に突き放されたくらいで嫌いになるわけないでしょ?むしろ俺が嫌われたと思ったよ」
京平が額から外したハチマキを手に取ると、私の首からかけていたハチマキと交換した。
「さっきの女子からジンクスのこと聞いてハチマキ返してもらった。あんなの知ってたら最初から渡さなかったよ」
「…知ってる」
「お、またまた一位は白団!しかも有名な桐谷&雪平カップル!てことはお題は…出ました“好きな人”!両片想いならまだしもリア充に当たるのはなんだか癪ですねぇ」
あははと周りから笑いが湧き起こり、恥ずかしいという気持ちよりも先に「なんで…?」と思わず呟く。
「なんでって、俺の好きな人は杏奈だからでしょ」
「いや、そうじゃなくて…嫌いにならないの?」
こんな可愛げのない素直じゃない女子、自分でも嫌いになる。
なのに、どうして…。
「あのさ、俺があんなちょっと杏奈に突き放されたくらいで嫌いになるわけないでしょ?むしろ俺が嫌われたと思ったよ」
京平が額から外したハチマキを手に取ると、私の首からかけていたハチマキと交換した。
「さっきの女子からジンクスのこと聞いてハチマキ返してもらった。あんなの知ってたら最初から渡さなかったよ」
「…知ってる」