「ねえ杏奈、杏奈ってば」
「なに、うるさいな」
午後の部の役割を再確認し、それぞれ配置につくように指示され解散すると、怒られたのなんて気にもしていない京平がぴったりと後ろにくっついてきた。
「なんで怒ってんのー?」
「なんでって、京平のせいで怒られたからでしょ。午後は京平の出る借り人競争もあるんだから、しっかりしてよね」
「大丈夫だよ、俺やる時はちゃんとやる男だから」
自信満々にそんなことを言ってくる京平に、はあとため息をついていると「桐谷先輩!」と後輩らしき女子が三人前に出てきた。
「あの、ハチマキ交換してくれませんか!」
一人の女子生徒が顔を真っ赤にして自分のハチマキを京平に差し出した。
そういえばジンクスとかそういう類のものが大好きな彩が、“体育祭で好きな人とハチマキを交換するとずっと一緒にいられる”って話を生き生きとしていたことを思い出す。
だから体育祭では、告白の代わりにハチマキを交換して欲しいと頼む女子がたくさんいるとか…。
「なに、うるさいな」
午後の部の役割を再確認し、それぞれ配置につくように指示され解散すると、怒られたのなんて気にもしていない京平がぴったりと後ろにくっついてきた。
「なんで怒ってんのー?」
「なんでって、京平のせいで怒られたからでしょ。午後は京平の出る借り人競争もあるんだから、しっかりしてよね」
「大丈夫だよ、俺やる時はちゃんとやる男だから」
自信満々にそんなことを言ってくる京平に、はあとため息をついていると「桐谷先輩!」と後輩らしき女子が三人前に出てきた。
「あの、ハチマキ交換してくれませんか!」
一人の女子生徒が顔を真っ赤にして自分のハチマキを京平に差し出した。
そういえばジンクスとかそういう類のものが大好きな彩が、“体育祭で好きな人とハチマキを交換するとずっと一緒にいられる”って話を生き生きとしていたことを思い出す。
だから体育祭では、告白の代わりにハチマキを交換して欲しいと頼む女子がたくさんいるとか…。