「いや、それもう恋じゃん」


「は…っ!?いやないから!」



電話の向こうの双葉に向かって叫ぶ。


双葉と会えない日はお互い暇だったら電話をするのが日課となっていた。



「逆にそんなラブシチュ盛りだくさんで好きにならないやつとかいんの?」


「だからここにいるって」



はあと双葉がため息をついたのがわかった。



「いい加減素直になりなって」


「好きじゃない!あんなやつ好きになるわけないじゃん」



私が桐谷を好き?いや、ないないないない。


誰があんなチャラ男なんかに…。