俺の名前は鈴木悠斗。隣にいるのは俺の幼馴染兼仕事仲間の伊藤凛。今日は俺が大手企業の契約をとってきたことで上司に昇格した記念に飲みに行こうとしてる最中だ。



「いやーまさか凛の上司になれるとはね」

「まさか先をこされるとは思ってもいなかったわ。でもおめでとう!」

「ありがとう。さて、今日は飲み明かすぞ!」



俺は近くにある居酒屋に向かおうと人気のない道を通っていた。すると後ろから『ぎゃぎゃぎゃ』と奇妙な声が聞こえてきた。



「なんだ?」

「ここは人気のない道なのにね」



その奇妙な声はどんどん近づいてきて、数秒すれば声の発生源の姿が見えてきた。そいつは肌が緑くて片手にこん棒を持った化け物だった。



「なんなのあいつは」

「そんなことより早く逃げましょ」

「わかった」



不幸中の幸いというべきなのかそいつは足が遅くて容易にまくことができた。しかしさっきの出来事を不審に思い携帯で確認してみたら全世界で洞窟のような建造物が急に発現していて、その中から化け物が大量に放出されていたのだ。



「なんだって!?」

「それってここも危険なんじゃ」

「そうだね。とりあえず安全なところを探そう」



俺は携帯の地図機能を使って安全なところを探そうとしていると急に寒気を感じすぐさま横にずれた。するとさっきいたところにこん棒がたたきつけられていた。



「おい凛!危ないからこっちにこい!」



俺はそう必死に呼びかけたが、急に緑の化け物が現れたことに腰を抜かしてしまって力なく地面に尻をついてしまっていた。



「ひぃ。いやだ。助けて」

と命乞いをするも緑の化け物は凛の頭に向かってこん棒をたたきつけていた。



「やめろ!」



俺は凛のところに走り出すも時すでに遅く凛の悲鳴が暗い夜に響いた。



「おまえぇぇ!」



俺は怒りで頭が真っ白になりいつのまにか緑の化け物のほうへ走り出し押し倒してから馬乗りになり、頭を殴っていた。



「お前、お前ぇ!」



俺は緑の化け物の頭を殴った。朝になるまで、、、そしてついに緑の化け物は息を絶えた。それを確認すると凛のほうへ走っていった。



「凛!大丈夫か!?」



俺が駆け付けたころには息が絶え絶えになっていて今にも死んでしまいそうだった。



「おい凛!しっかりしろ。クッソ、なんで救急車が来ないんだ。どうしたら、どうしたらいいんだ」



すると凛が精いっぱいの力を振り絞ってこういった



「.......大好きだよ悠斗」

「凛...凛!」



そう言うと凛は息を途絶えた。それと同時に頭の中で機械音が流れた



『条件が達成されました。スキル「やり直し」を獲得しました。このやり直しは発動するとレベルと記憶を引き継いだまま5年戻ることができます。しかし1度発動すると元には戻れません。それでも発動するのであればスキル名を発音してください』



「なんだそれ。でもそれで凛が救えるのなら、俺はどんなことだってやってやるさ。スキル【やり直し!】」



『スキル【やり直し】が発動したのを確認しました。これによりすべてが巻き戻ります。』



そしてすべては5年前に戻った。

















中学生なので不定期投稿です。

温かい目で見守ってください。