僕は向日葵畑にいた。夏休みなので、お祖母ちゃん家の近くの向日葵畑に遊びに来ていたのだ。しばらく、散歩をしているといるはずのない葵がそこにいた。声を掛けずにはいられなかった。しかし、僕が声を掛ける前に向こうから声を掛けられた。
葵「あれ〜？日向くん？どうしたのさ。こんな所で」
日向「それはこっちのセリフだよ。僕のお祖母ちゃん家がここから近いの。だから、散歩しに来ただけ。葵は?」
葵「私は、治療に専念する為にここに移住して、調子が良いからちょっとお散歩。」
日向「治療と言っても、地元の方が医療が発達してるでしょうよ。」
葵「私に高度な医療は必要ない。もうすぐ死ぬのだから」
日向「えっ？余命は後どれくらいなの？」
葵「3週間。」
日向「はぁ？」
葵「日向くん。私の死ぬまでにやりたい事一緒にやってくれる？」
日向「いいけど…。」
こうして、僕たちの夏休みは、始まった。