カーテンの隙間から入り込んできた朝日が目に掛かり、起きろと急かして来る。
尤も、カーテンには所々穴が開いていて、その役割はあまり果たしていないが。
目を開けると、隙間から入り込んだ光に沿って部屋に舞った埃が強調される。
掃除も碌にしないので、部屋の隅には蜘蛛の巣が張り巡らされ、
床板も虫に食われたのか、穴が開いて下から風が入ってくる。
更に足を乗せれば軋んで、ギシギシと音を立てる。
ベッドも動くたびにギシギシと音を奏でるので、起きるときや寝るときは特に軋みの大合唱である。
それなりの大音量なので、朝は目覚まし時計代わりになってちょうどいいかもしれない。