僕は今、禁酒に挑戦している。
本当なら毎晩、がぶがぶハイボールを飲みたいのだが……肝臓が悲鳴を上げているのだ。
血液検査で、”ガンマGTP”という数値が、200を超えてしまった。
これは最後に酒を飲んだ夜の出来事だ。
ひょっとしたら、しばらくこの作品を更新できないかもしれません。
(酒が飲めないので)
その日も僕はハイボールを浴びるほど、飲み終えて寝室に向かった。
ベッドにダイブしたところまで、記憶はちゃんと残っているのだが……。
翌朝、自室に入って、パソコンを起動しようとした瞬間。
違和感を感じた。
デスクチェアに見慣れないモノが、置いてあったから。
ひとつは僕のメンズパンツ。そして何故か女物のブラジャー。
どう考えても奥さんの下着だ。
しかし、なぜそれが僕のデスクチェアに?
ピンク色のブラジャーを手に持ち、考え込んでいると奥さんが声をかけてきた。
「あ、味噌くん。まだそれ持ってるの?」
「え? どういう意味?」
妻が言うには、昨晩僕がそれを持って、リビングに現れたそうだ。
大体、酔っぱらった時。僕はトイレに行ったあとの奇行が激しい。
妻がリビングでスマホを触っていると、トイレに入る僕を見かけたそうだ。
そして次に見かけたときは、なぜか自身のパンツと妻のブラジャーを持って、フラフラと立っていた。
当然、妻は声をかける。
「ね、ねぇ……なにしてんの?」
「うぅ……着替える」
誤解がないように説明させて頂きたい。
この時、僕は上下ちゃんと服を着ています。
「着替えるって、それ。私のブラなんだけど?」
妻がそう指摘すると、僕は「ふぇ?」と言いながら、ブラジャーを黙って見つめていたそうです。
「あぁ……」
そして、自室に入ると、タンスに戻す余力が無かったようで。
近くにあった、デスクチェアへ放り投げたそうな……。
真相を知った僕は、とりあえずタンスの中に下着を戻しました。
皆さんも飲み過ぎには、気をつけましょう!