「ちなみに後のふたりは今保健室の先生の手伝いで外にいるから話すけど、前言ってた理由は建前だよ」
「えっ、建前なの!?」
「嘘ではないんだけどね。かーなーりかいつまんで話してるから。えっとね、稔はコミュ障と威張(いば)り癖(ぐせ)ありきでハブられてる。厨二病みたいなこともやらかしてるって噂で聞いたよ」
そうなんだ。まあ稔はそんな雰囲気はあるといえばある。
「んでもって、疾風は親友を庇って怪我して、サッカー部で腫れ物になってさ。みんながその空気に耐えきれなくてって感じ。疾風なら、いつでも戻れると思うんだけど、疾風って気を使われるの苦手だから」
「本人も気を使うタイプだもんね。疾風って」
「そうだよね。明日花ちゃん。もっと気を抜けばいいのに、疾風」
「性格だからそう簡単に変わらないよ」
私は少し困惑気味に言った。
「あたしたちもね。変わりたいんだけど」
また正論を言う可憐ちゃん。本当、切れ味鋭い発言だこと。
「でも、変わりたいって思うことがスタートだから、そこで踏ん張って頑張らないと何も起こらないよ。明日花ちゃん」
私は気合を入れた顔で、すごんでしっかりと可憐は言った。
「可憐ちゃん」
まるで年上のお姉さんのような可憐ちゃんに、私は見惚れる。
こんなにも素敵な女の子が、なんでハブられなきゃいけないんだろう。
本当に納得いかない。
「えっ、建前なの!?」
「嘘ではないんだけどね。かーなーりかいつまんで話してるから。えっとね、稔はコミュ障と威張(いば)り癖(ぐせ)ありきでハブられてる。厨二病みたいなこともやらかしてるって噂で聞いたよ」
そうなんだ。まあ稔はそんな雰囲気はあるといえばある。
「んでもって、疾風は親友を庇って怪我して、サッカー部で腫れ物になってさ。みんながその空気に耐えきれなくてって感じ。疾風なら、いつでも戻れると思うんだけど、疾風って気を使われるの苦手だから」
「本人も気を使うタイプだもんね。疾風って」
「そうだよね。明日花ちゃん。もっと気を抜けばいいのに、疾風」
「性格だからそう簡単に変わらないよ」
私は少し困惑気味に言った。
「あたしたちもね。変わりたいんだけど」
また正論を言う可憐ちゃん。本当、切れ味鋭い発言だこと。
「でも、変わりたいって思うことがスタートだから、そこで踏ん張って頑張らないと何も起こらないよ。明日花ちゃん」
私は気合を入れた顔で、すごんでしっかりと可憐は言った。
「可憐ちゃん」
まるで年上のお姉さんのような可憐ちゃんに、私は見惚れる。
こんなにも素敵な女の子が、なんでハブられなきゃいけないんだろう。
本当に納得いかない。