教室に行けなくなった私たちが再び歩き出すまで



「ねー、授業、本当にはじまるよー?」

 委員長だったはずの三つ編みでメガネの女の子がみんなに声をかける。

「はーい!」

 そしてチャイムが鳴り、みんなが教室に駆け込む。
 だんまりしたまま私はその場にしゃがみこむ。
 泣きそうな気持ちになりながら、壁を持ってズルズルと立ち上がると、私はぐずぐず言いながらトイレを目指した。
 そしてトイレから出てくると。

「疾風」
「乗って」
「え? 背中?」
「おんぶしてあげる。具合悪そうだし」

 そう言って廊下の隅で、背中を向けて前にすわる疾風。
 そりゃ、力はありそうに見えるけれど。悪いよ。

「え。えええ。いいって」

 そう言ってのけぞると、フラリとする。

「よし、じゃあ。コレで」
「!?」