「さあ。帰るよ」
「俺さ、中学生の頃保健室から出て教室にいた時、本当は不安だった。でも明日花達が居るから言えなかった。言わなくてよかったと思う。その分強く入れた。お前達心の中でそばにいてくれたから」
疾風が大きな手を私に差し出す。
「うん、疾風。私も同じだったよ」
それを私は笑顔で受け入れる。
「行こうか、明日花」
疾風の声に、私は未来に足を踏み出す。
未来は、勇気や努力でいくらでも変えていけるけれど、まだ子供な私たちには努力や勇気を出すのはきっとひとりでするには難しかった。
だけれど、心休める場所があった。そして仲間や先生がいたから。
私は、その勇気のリレーの手助けをしていきたい。
そう、私が誰かに支えられたように、私も誰かを……だからみんなも忘れないで欲しい。
自分にとってちっぽけな勇気が誰かの大きな支えになるという事を。
そして自分にとって些細なからかいや言葉が、誰かの人生を塞いでしまうという事を。
そして一番、忘れないで欲しい。
あなたの人生はあなただけのものだという事を。
誰に踏み荒らされても、誰に助けられても、結局最後を決めるのは自分なのだと。
忘れないで欲しい。
「俺さ、中学生の頃保健室から出て教室にいた時、本当は不安だった。でも明日花達が居るから言えなかった。言わなくてよかったと思う。その分強く入れた。お前達心の中でそばにいてくれたから」
疾風が大きな手を私に差し出す。
「うん、疾風。私も同じだったよ」
それを私は笑顔で受け入れる。
「行こうか、明日花」
疾風の声に、私は未来に足を踏み出す。
未来は、勇気や努力でいくらでも変えていけるけれど、まだ子供な私たちには努力や勇気を出すのはきっとひとりでするには難しかった。
だけれど、心休める場所があった。そして仲間や先生がいたから。
私は、その勇気のリレーの手助けをしていきたい。
そう、私が誰かに支えられたように、私も誰かを……だからみんなも忘れないで欲しい。
自分にとってちっぽけな勇気が誰かの大きな支えになるという事を。
そして自分にとって些細なからかいや言葉が、誰かの人生を塞いでしまうという事を。
そして一番、忘れないで欲しい。
あなたの人生はあなただけのものだという事を。
誰に踏み荒らされても、誰に助けられても、結局最後を決めるのは自分なのだと。
忘れないで欲しい。


