教室に行けなくなった私たちが再び歩き出すまで

 学校だけが全てじゃない。
 大人は気軽にそう言うけれど、学校がうまくいかなきゃ他へ行けばいいなんていう気持ちは当事者じゃないとわからない。
 だから、学校の中で生徒を助けたい。それが、私の夢だ。
 つらくて、苦しくて、涙が止まらない。私はそんな子たちの道標(みちしるべ)になりたい。
 いや、そうなってみせる。絶対に。
 私は、強くなれたんだから、きっと何にでもなれるよ。
 この狭くて広い世界は絶望だけじゃないって、今度は私が誰かに教えてあげるんだ。

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