ああ。
 何度も言いたくなるぐらいいい笑顔。 
 眩しい。そこらへんの宝石よりも眩しくて価値がある疾風の笑顔。
 好き。

「それはよかった。疾風が元気で私も嬉しい」
「うん。それは俺も同じ気持ち」
「頑張ろうね。疾風」
「おう。ああ、そうだ。今度みんなに話があるんだ」
「話? なあに?」

 なんだか、落ち着かないなあ。
 なんでここで言わないんだろう。不安になっちゃうじゃん。

「また後でな」

 そう言って疾風は友達に呼ばれて元の位置に戻って行った。
 みんな、頑張っている。
 私たちはずっと繋がっている。
 心の大事な部分が、深く繋がっているんだ。

***