「みんな!! あたしを無視しないで!!」
可憐ちゃんが急に立ち上がり叫んだ。なので慌てて飛んでいく。
その直前に一瞬私と目が合った気もしたけど、気のせい?
そう思っていると可憐ちゃんは続ける。
「あたしだって悪気はなかったの。みんなと仲良くしたくって……でもみんなでうまくやる方法知らなくて……空気とか読めてなかったと思う。これから改善するから!」
ザワザワする教室。みんながお互いに顔を見合わせた。
真由たちのグループが可憐ちゃんを見た。真由は不自然にお腹を抑えながら可憐ちゃんを睨みつける。
すると。
「なんか臭くね?」
「鉄っぽい」
男子のその言葉に真由が耳まで赤くする。
「真由?」
不自然な素振りに、真由の友達がザワつきながら彼女を見る。
みんな、事態を理解して動けない中、可憐ちゃんが前に進む。
手には生理用ナプキンを持っている。自分のスカートのポケットから取り出したらしい。
「これ、使えば。アルコールで消毒しとくから、とっととお手洗いに行けばいいと思うよ」
「っ!」
泣きそうに顔を歪めて、真由はナプキンを奪い取る。
真由の友達も慌てて彼女を追いかけていく。残った真由の椅子には明らかに血の跡があって、それを真顔でアルコールと紙で可憐ちゃんは拭いていた。
正直嫌いな女の子のそういうものなんか、触れたくもないだろうに。
可憐ちゃんが急に立ち上がり叫んだ。なので慌てて飛んでいく。
その直前に一瞬私と目が合った気もしたけど、気のせい?
そう思っていると可憐ちゃんは続ける。
「あたしだって悪気はなかったの。みんなと仲良くしたくって……でもみんなでうまくやる方法知らなくて……空気とか読めてなかったと思う。これから改善するから!」
ザワザワする教室。みんながお互いに顔を見合わせた。
真由たちのグループが可憐ちゃんを見た。真由は不自然にお腹を抑えながら可憐ちゃんを睨みつける。
すると。
「なんか臭くね?」
「鉄っぽい」
男子のその言葉に真由が耳まで赤くする。
「真由?」
不自然な素振りに、真由の友達がザワつきながら彼女を見る。
みんな、事態を理解して動けない中、可憐ちゃんが前に進む。
手には生理用ナプキンを持っている。自分のスカートのポケットから取り出したらしい。
「これ、使えば。アルコールで消毒しとくから、とっととお手洗いに行けばいいと思うよ」
「っ!」
泣きそうに顔を歪めて、真由はナプキンを奪い取る。
真由の友達も慌てて彼女を追いかけていく。残った真由の椅子には明らかに血の跡があって、それを真顔でアルコールと紙で可憐ちゃんは拭いていた。
正直嫌いな女の子のそういうものなんか、触れたくもないだろうに。