みんながいた。
 保健室に行けば、居場所があった。その居場所を今度は、外でも作るべきなのだ。

「ずっと、ずっとあたしたちは親友」
「うん! 私と可憐ちゃんはずっとずーっと親友だよ」
「どこへ行っても、会えなくなっても、親友だよ。明日花ちゃん」

 私は勇気というバトンを三人から渡された。そこにみんなの恐怖や涙、努力が詰まっている。
 みんなだって怖かったんだ。だけれど、私のために頑張ってくれたんだ。
 そう、私の元気な笑顔が見たいから。
 だから、さあ。

 行こう。

***